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勝者の呪い

本日の日経新聞(電子版)の記事によれば、百貨店で腕時計や宝飾品に加え絵画の売れ行きが好調だそうです。富裕層の消費が「高価で長持ち」に向かっているということがこの好調の原因のようです。

このケースはおそらく、自らが楽しむための消費なのだろうと思われます。このようなものの価値は、個々の買い手にとっての価値は他人の評価と無関係に定まりますので「私的価値」と呼ばれます。

これに対して、近頃の金の人気のようにそうでないケース・・・つまり転売を視野に入れた資産としての価値もあります。

国債の入札や、不動産競売、美術品のオークションなどでは、買い手は自ら楽しむためではなく、資産として購入します。この場合の資産の価値は、将来の市場における価値であり、全員に共通です。しかし、真の将来の資産価値は誰にも分かりませんから、各々の買い手は異なる予想を持っており、このような場合を「共通価値」といいます。

例えば、Aさんは、ある美術品の将来の市場価値を1000万円と予想しています。Bさんは900万円、Cさんは800万円と予想しているとします。

美術品のオークションで、Aさんは1000万円で転売することを見込み、900万円で入札し、見事落札することができたとします。Aさんは転売によって100万円の利益が得られると思い喜びます。しかし・・・

残念ながら、Aさんの予想は正しくありません。Aさんが最高額をつけて落札するということは、他の人はより低く、その美術品の価値を見積もっていたということを意味します。オークション参加者の予想が平均的に正しいとすれば、最高額をつけたAさんが最も高く勘違いしていたということであり、実際の価値はAさんの予想よりも相当低いのです。

このように「共通価値のオークション」では、結果的に勝者である落札者がかえって損をしてしまうことがよく起こるそうです。このざまあみろ的な現象を「勝者の呪い」といいます。

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